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<title>ピアノの魔法使い</title>
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<description>***ピアニスト瀧島さとるの出会い***</description>
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<title>上原彩子</title>
<description> ベートーヴェン:ソナタ cis-moll op.14グリッヒ：叙情小曲集グバイドゥーリナ：シャコンヌプロコフィエフ：ソナタ　op.87上原彩子の演奏は好印象で、既に何度も聴いている。芸術の掘り下げが浅いや響きやリズムが退屈であることは一瞬たりともない。工夫された解釈と高音部の爽やかな光沢が魅力のイメージをもっている。遥か彼方に浮かぶ島を見つめ、魅力的な微かな存在を味わう弱音から、荒れ狂う雷雨の荒波が目前まで押し寄せる
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<![CDATA[ ベートーヴェン:ソナタ cis-moll op.14<br />グリッヒ：叙情小曲集<br />グバイドゥーリナ：シャコンヌ<br />プロコフィエフ：ソナタ　op.87<br /><br /><br />上原彩子の演奏は好印象で、既に何度も聴いている。<br />芸術の掘り下げが浅いや響きやリズムが退屈であることは一瞬たりともない。工夫された解釈と高音部の爽やかな光沢が魅力のイメージをもっている。<br />遥か彼方に浮かぶ島を見つめ、魅力的な微かな存在を味わう弱音から、荒れ狂う雷雨の荒波が目前まで押し寄せる緊迫を感じる強音まで幅広い主張。<br />フランスのエコル ノマールで師した方は不明だが、その以前に習っていたゴルノスタイェーヴァの欧州的な感受性を全面に積極的に押し出すピアニズム。その影響は上原にとって大きいと感じた。<br />もっと素晴らしい聴衆に恵まれていれば、幸せだっただろう。 ]]>
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<dc:date>2009-02-03T00:27:57+09:00</dc:date>
<dc:creator>瀧島さとる</dc:creator>
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<title>田中希代子</title>
<description> ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 c-moll op.18ラヴェル:ピアノ協奏曲 G-durこの度とても貴重な音源を手に入れた。食物も十分に無い焼け野原の敗戦直後の日本から1950年代に一人パリへ留学した18歳の少女がいた。その名はあの伝説のピアニスト田中希代子さんだった。当時は相当裕福でなければ、ピアノも手に入らず、勉強するなど考えられなかった時代だった。それを考えると現代人はものに溢れ贅沢で恵まれすぎている。田中希代子の表現
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<![CDATA[ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 c-moll op.18<br />ラヴェル:ピアノ協奏曲 G-dur<br /><br /><br />この度とても貴重な音源を手に入れた。食物も十分に無い焼け野原の敗戦直後の日本から1950年代に一人パリへ留学した18歳の少女がいた。その名はあの伝説のピアニスト田中希代子さんだった。当時は相当裕福でなければ、ピアノも手に入らず、勉強するなど考えられなかった時代だった。それを考えると現代人はものに溢れ贅沢で恵まれすぎている。<br />田中希代子の表現は前向きで積極性があり希望に満ちている。60年代の日本が高度成長期真っ只中でどん底からはい上がり、全員が純粋に夢や希望を持ち、ひたすら突き進んでいた。そんなハングリー精神の我が国を反映しているかの様などこか懐かしい印象である。日本フィルからも新しい世界を開拓していく直向きさを感じた。<br />ロシア音楽のうっとりとしたロマンスのある情感やフランスものの、さり気なく抜けるような淡い色合い、リズムの多彩な表情や進行方向、洗練された響きという点では更に工夫が必要かもしれないが、あの頃の我が国では田中希代子の右に出る者はいなかったに違いない。<br />またその反面、ラフマニノフやラヴェルの芸術を理解出来る日本の聴衆に巡り合うことは、今以上に困難なものがあっただろうと想いを巡らせた。 ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-01-08T00:24:44+09:00</dc:date>
<dc:creator>瀧島さとる</dc:creator>
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<title>マルタ・アルゲリッチ</title>
<description> ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56マーラー:交響曲 第1番 二長調 「巨人」アルゲリッチのライヴを聴くのは久しぶりだった。まだまだチケットが余っている様で空席が目立つ。以前、マが弾いた時の方がはるかにうまっていた。次回アルゲリッチが広島厚生年金に何時再び来るか分からないだけに、貴重なプログラム。アルゲリッチの手指が完全に自由な状態で無造作に走りだす。常に余裕のあ
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<![CDATA[ ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56<br />マーラー:交響曲 第1番 二長調 「巨人」<br /><br />アルゲリッチのライヴを聴くのは久しぶりだった。まだまだチケットが余っている様で空席が目立つ。以前、マが弾いた時の方がはるかにうまっていた。次回アルゲリッチが広島厚生年金に何時再び来るか分からないだけに、貴重なプログラム。<br />アルゲリッチの手指が完全に自由な状態で無造作に走りだす。常に余裕のあるパフォーマンスで彼女に難関の二文字はない。両足が地にぴたっと着いていて、確信に満ちた演奏。<br />何故そう感じるか。実はあれ程のヴィルチュオジティーをふるった技術も細やかなニュアンスの連続で、深さと浅さ、粘り気とドライな音質、常に音に方向性がある。響きから感じる風景を醸し出す描写性、次々に現れる予測不可能な即興性に富んだ解釈、その瞬間、最大の期待と結果に人々の心は秒単位に満たされる。そんなカリスマ性を持った魅力ある一夜だった。 ]]>
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<dc:date>2008-12-31T00:03:36+09:00</dc:date>
<dc:creator>瀧島さとる</dc:creator>
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<title>ダニエル・バレンボイム</title>
<description> バッハ: 平均律クラヴィーア曲集　第一巻バッハの本家本元はドイツ。しかもあの有名なトーマス教会のある旧東独のライプツィッヒ。教会とバッハの銅像の前で、歴史の深さと壮大さに見とれてしまった。赤や黄色の枯葉の沢山落ちている道を歩きながら何やらパイプオルガンの音が聴こえてくる。さて、アクロス福岡　シンフォニーホール。バッハの前奏曲とフーガを全曲聴くのはロシアのピアニスト、タティアナ・二コライエーヴァ以来で
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<![CDATA[ バッハ: 平均律クラヴィーア曲集　第一巻<br /><br />バッハの本家本元はドイツ。しかもあの有名なトーマス教会のある旧東独のライプツィッヒ。教会とバッハの銅像の前で、歴史の深さと壮大さに見とれてしまった。赤や黄色の枯葉の沢山落ちている道を歩きながら何やらパイプオルガンの音が聴こえてくる。<br />さて、アクロス福岡　シンフォニーホール。バッハの前奏曲とフーガを全曲聴くのはロシアのピアニスト、タティアナ・二コライエーヴァ以来で久しぶり。めったに弾かれないだけに貴重なプログラム。ピアニストとしての資質が丸見えになるだけに、いかにこの旧約聖書をリサイタルで全曲弾きこなすことが至難の業であることか。<br />バッハの演奏の仕方も時代と共に変化していく。基本的にバッハの原典版では強弱もスラーも点も書いてない。音符と休符だけが書かれている。ある程度のきまりはあるが殆ど演奏者に任され、バッハこそ自由に個性的に表現できる面白さがある。<br />バレンボイムは楽譜に無い音を加えて弾くことで、オーケストラやパイプオルガンの様な規模を醸し出し、壮大な音の重なりと厚みには迫り来る立体感があった。複雑に絡み合う声部は透き通る様に鮮明であったり、故意にぼかしにじませたり、優れた墨絵の濃淡や遠近にうっとりする様な色彩だった。また弱音域に潜む光を放ちながら流れるメロディーライン、フレーズに込められる常に揺れ動く感情の魅力に吸い込まれる思いだった。1曲目の第一音から24曲目の最終音まで一連の巨大な太い綱を目のあたりにしている様で、誰もを釘づけにしてしまう魔的な魅力を感じた。 ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2008-12-18T20:47:42+09:00</dc:date>
<dc:creator>瀧島さとる</dc:creator>
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<title>ヨーヨー・マ</title>
<description> バッハ：無伴奏チェロ組曲初夏のさわやかな風にのってバッハの優美なメロディーが遠い昔の思い出を運んでくる。Freiburgでは路面電車が走っている。何時までもあの歴史ある外観が当時のまま保たれている。常に身近に文化があるEuropa。貴重で価値があり贅沢な時間がゆっくり流れていく。広島厚生年金会館。ヨーヨー・マをライヴで聴くのは初めてだが、ここにも中国出身の大変魅力的なチェリストがいた。会場は９０％の聴衆でいっぱ
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<![CDATA[ バッハ：無伴奏チェロ組曲<br /><br /><br />初夏のさわやかな風にのってバッハの優美なメロディーが遠い昔の思い出を運んでくる。Freiburgでは路面電車が走っている。何時までもあの歴史ある外観が当時のまま保たれている。常に身近に文化があるEuropa。貴重で価値があり贅沢な時間がゆっくり流れていく。<br />広島厚生年金会館。ヨーヨー・マをライヴで聴くのは初めてだが、ここにも中国出身の大変魅力的なチェリストがいた。会場は９０％の聴衆でいっぱいだった。殺風景なステージ中央に一人チェリスト、椅子とチェロ。Maがひとたび組曲の第一音を弾くと、ホール全体隅々に響き渡るチェロに惹かれ、何処か別のところに目をやったり、他のことを考えたりなど、絶対にできない柔軟性があり、澄み渡る音と雰囲気である。個々の響きの方向と表情にとどまることを知らない。<br />USAでの暮らしが長いMaだが、欧州の性質と中国語のイントネーションならではの発音の仕方。双方の良い部分の合体が表現に調和して独特な世界を作り上げている。音楽的な最大公約数がここにあった。<br />人々の心を捉える第一音は、楽器の性質や性能、演奏技術ではなく、もっと別の場所で超越した情感の中にあったりする。それはステージの殺風景な感じも、昨日のことは既に古いなどの慌しさも、雑踏も、苦境も全て一度に何もかもかき消してしまうほどの、いつ噴火するか分からないマグマのような底知れぬパワーが潜んでいる。こんなところにマエストロのなせる業がある。 ]]>
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<dc:date>2008-10-22T14:00:26+09:00</dc:date>
<dc:creator>瀧島さとる</dc:creator>
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